四季漂流

著:野火晃

四季漂流

作家 野火晃(のび・あきら)初の句集を発行!

作家 野火晃が、70代半ばより創作を開始した俳句。
上製本
定価:1,050円(税込み)
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野火晃 プロフィール
1924年、横浜生まれの戦中派。戦後、短期間の高校教師を経て、ジャーナリスト。作家に。遅れて、児童文学にも、守備範囲を拡げる。
著書に、「ノア」(講談社)/「虎」(講談社)/「南富士香外の寺」(祥伝社)/「レミング・シンドローム」(ノーベル書房)/「いつかきた迷路」(同)/「耳元で遠吠え」(展望社)など多数。
あとがきより
 俳句は、昔から好きだったが、自分で作る気など毛頭なかった。作るのは、俳人と呼ばれる特殊な詩人たちであり、ぼくではない。
 それが、どうだ。七十代も半ばに近いある日、ふいに──正に? 発作的に ?自分でも書いてみたくなった。
 そうなれば、あとは、ペンの赴くまま、気のむくままである。
 以来、気まぐれに断続しつつも、八十代の現在なお句作を止めずにいる。
 それだけの魅力が、俳句にはあったからだろう。
 基本十七字のポエトリー。
 俳句には、もともと短歌のような(下の句による)説明がない。それが逆に、表現の時空を拡げ、内容の象徴性を深めてもいる。
 超短詩型故のそうした強み、長所(言葉を替えれば、あいまいきわまる自由さ)を最大限に利用する以外、俳句に、どんな規則が、制約(禁じ手)が必要だというのだろう。
 たとえば、季語(時として業界符牒?)の使用にこだわったとする。基本十七字の約三分の一が、季語に奪われるから、作者の創意が活かされるのは、十字内外。これでは、作品も、いじけた作り物になりかねず、作者の才能までもが矮小化されてしまうのではないか。(以下略)
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